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土壌づくりから販売まで 農園との強固なパートナーシップにより実現したトライアルファームプロジェクト(後編)

トライアルグループ広報
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トライアルグループの広報チーム

トライアルと農園が一体になって、ゼロから商品づくりに取り組むプロジェクト「トライアルファーム」。後編では、実際に売り出されるみかん「とことん土にこだわって作ったみかん」の具体的なこだわりについて迫っていく。

上:宮将農園 宮本さん夫妻 下:トライアル 丸山

前編の記事はこちら

■目指したのは「とびきり美味しいみかん」ではなく「毎日食べたいみかん」

宮本さん「今回開発したのは、甘さと程よい酸味を楽しめるバランスがとれたみかんです。温州ミカンの分類になるのですがその中でも20品種ほどに分けられ、時期に合わせたものをその時々で「とことん土にこだわって作ったみかん」として販売しています。採れるタイミングや気候などでみかんの味は常に変わりますので、その時一番美味しいものを消費者の方々にお届けしたいからです。」 

宮本さん「青果だといわゆる”初摘み”という、最初に摘んだものが美味しいと言われることもありますが、みかんについては必ずしもそうとも限りません。もちろん成熟したてが美味しいときもあれば少し時間を置いた方が味が良くなる場合もあるので、一つひとつ状態を見ながら丁寧に選別をしています。」

丸山「お客様からも好評で、“1つ食べたら思わず手が伸びてもう1つ食べてしまう”という嬉しい声をいただくこともあります。先にもお話した通り、いつ袋の中のどのみかんを食べても”美味しい”と思えるように意識しました。色々とこだわりはあるのですが、皆さんが気になる価格についても、一般的なみかんと同程度の価格帯には維持できているんじゃないかなと思います。」

 ■日本特有の気候条件をクリアするために

宮本さん「土壌以外に、気候や地形なども農作物づくりに大きく作用してきます。そもそも日本は雨が多い国ですが、雨を含んだ土は酸性になりやすく、根っこの吸収といった植物の動きや土中の微生物の活動を鈍らせてしまうのです。そのためみかん栽培にも影響が出てしまいます。

宮将農園がある熊本県の河内は段々畑で水はけも良く、みかんづくりには適している土地なのですが、より良い育成環境を保つためにオリジナルの土壌改良材の開発も行っています。牡蠣の殻と石灰を混ぜたものがベースなのですが、牡蠣殻の効果で土への栄養も与えつつ安定した状態を保てるようになりました。また畑自体が有明海に面しているので海のミネラルも豊富で、土もみかん自体もたっぷりと栄養を含むことができるのは一つ強みですね。」

■全国展開に向けて

丸山「トライアルファームのみかんは、初年度は九州と関東近郊での取り扱いを予定しています。今後より多くの地域の方に手にとってもらうために、みかんの改良と並行してしっかりと供給体制を整えていかなければなりません。そのためには安定した土壌の追及をまだまだ行わなければと感じています。」

宮本さん「宮将農園では1つ1つのみかんをしっかり見て、育成や選別をしています。中身を気にするのはもちろん、皮やみかんの木自体も丁寧に扱うことで美味しく品質の良いみかんができます。全国展開をしてももちろん質にはこだわっていきたいですし、引き続き宮本さんと一緒に土壌の改善も行っていって、今よりもっと美味しいみかんを皆様にお届けできることを目指したいと思います。」