ロゴ
グローバルアイコンJAベクターEN

NEWS ROOMニュースルーム

#店舗/商品

名水100選の水を29円で販売するには? (前編)

トライアルグループ広報
トライアルグループ広報
トライアルグループの広報チーム

私たちの生活と密接に結びついている”水”。料理や洗濯、入浴など日常のあらゆるシーンで使われるが、特に飲料として欠かせない存在だ。トライアルは小売業でありながら、飲料水「阿蘇くじゅうの天然水」を自社工場で製造・販売している。阿蘇くじゅうの天然水は2Lで税込59円~、500mlでは税込29円~とこれまでにない価格帯での提供を実現した。この低価格はどのような仕組みで実現され、またどのようなこだわりで製造されているのか、飲料製造事業部 事業部長の村田宏一郎に話を聞いた。

―「阿蘇くじゅうの天然水」について教えてください。

村田「大分県にある男池(おいけ)湧水群から自然に湧き出ている鉱泉水を採水したミネラルウォーターです。鉱泉水というのは自然に湧き出た地下水で水温25℃以下かつミネラル分が含まれている水を指すのですが、自然に湧き出ている鉱泉水はとても珍しいと言われています。」

 ―採水地に男池湧水群を選んだのはなぜですか。

村田「水質が非常に優れているためです。男池湧水群で採れる水は環境省から名水100選にも指定されており、自然豊かな原生林から清らかな水が湧き出ています。

男池湧水群の鉱泉水は約40mg/Lの軟水で、ph値は7.1と弱アルカリ性です。ミネラルの1種であるシリカが1Lあたり71mgと豊富に含まれています。ミネラルは肌や髪、爪など体のさまざまな組織形成に関わる重要な成分です。 
人間は1日に平均2.5Lもの水分を消費すると言われており、季節問わずこまめな水分補給が大切です。そんな毎日口にする飲料水だからこそ、美味しく身体に良いものにしなければと考えました。また男池湧水群から湧きでる水はその量自体が多く、安定した供給を見込めることも大きなポイントでした。
飲み口としては、なめらかなのど越しとやわらかい口当たりが特徴です。癖が少なく日本人に好まれやすい水だと思います。またトライアルのグループ会社が運営するフランス料理店ではシェフから「ほかのお水より旨味成分が出やすいと感じる」という声があり、お米を炊くときや出汁をとるときなどに阿蘇くじゅうの天然水を使用しているそうです。私の知り合いのご家庭でも、料理に使っているという声はよく耳にします。」

―製造工程について教えてください。

村田「採水地と工場がとても近い場所にあるため、採水地からパイプを繋ぎ直接工場に引き込んでいます。自然そのままの美味しさを大事にしているので、余計な手は加えません。濾過処理をして、細菌や不純物を除去したものをボトル詰めしています。

また出荷前には徹底した品質検査を行っています。国が定めた基準を遵守するのはもちろんのこと、食品安全マネジメントシステムである「FSSC 22000」の認証も取得しており、安全性を高めることにも注力しています。」

後編へ続く