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#経営

④IT小売企業のトライアルグループと、日本有数(現段階45社、目標100社以上)の企業群が、DXの力で福岡をシリコンバレーのようなイノベーション地域に変える。すべての生活(食と健康)をよくして日本を元気にする!

亀田晃一
亀田晃一
代表取締役社長

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『トライアルはお客様優先であること』

このようなトライアルの考えを実現するにあたり最も欠かせない存在が「お客様」です。全ての面でお客様が優先であること。これは私たちにとってブレることのない軸です。
 そこには生活者一人ひとりの意見が非常に重要になります。そのことを振り返った時に、これまでの日本の仕組みはどうだったでしょうか? 日本の産業はこれまでプロダクション・エコシステムの効率化を図ることで成長してきました。これは製造や生産プロセス全体のことを指す一連の工程や活動のことで、すなわち産業界の都合が主体であったシステムです。これを達成するためには、多くの下請け企業などを集積させたピラミッド構造の効率システムを念頭に置いた街づくりなども行われてきました。「インフラありき」というハード中心主義と言ってもいいかもしれません。

 従来型、インフラ優先の開発を進めるだけでは時代に取り残されます。その証左が「失われた30年」です。それを打破すべく、宮若市で始めたのが「産学公の連携」です。一つの産業領域を従来のピラミッド型ではない新しい「エコシステム」で活性化する。これを簡単に言うと「共創」です。

 産業にかかわるあらゆる企業が垣根を超えて協力する。この考えが発展し、おかげさまで今では、本来は競合であるはずの小売企業、そして通信・IT・IoT企業との連携もどんどん進んでいます。これは従来のようなインフラありきではなく、ソフト中心の街づくりと言えるのではないでしょうか。

九州大学とは、前述した通り、医療分野での連携を開始しています。私たちも含めて賛同する組織が互いに働きかけ、実行することで、従来型、旧態依然としたやり方からの転換が起き始めています。

 それは従来の視点ではなく、生活者(お客様)を主体とした「コンサンプション(消費)・エコシステム」です。宮若市の街づくりを多くの賛同いただける企業(仲間)と進められているのは、ひとえに「生活者主体」という視点に根ざしているからだと考えます。

 45社の賛同いただける企業(仲間)が集まり、DXを起こし、すべての生活を良くする。私たちは共通の目的を持った仲間であり、その中心は生活者です。

 宮若市では、買い物客の皆様から様々なフィードバックを頂き、商品やサービス改善の手応えを得ています。その規模をより拡大し、福岡エリアでさらに飛躍する準備が整ったと考えます。今まで以上に「食」と「健康」のDXを重視し、さらに様々な分野に広げるだけでなく、それらを掛け合わせることを目指します。トライアルグループおよび協力企業が持つアセットを最大限活用し、より豊かな生活環境を築いていくことを目指します。
 
 ここであらためてお伝えしておきたいのが、私たちは消費者のデータを無差別に活用するというわけでは全くないということ。必要なポイントを見定め、適切に活用していくということです。データそのものには価値はなく、これをどう活用するかで価値は生まれます。活用して初めて一人ひとりへ利益が還元され、より良い暮らしを提供できるのです。

 九州大学病院と「小売データ×医療」というテーマで研究を進めていますが、その他の領域でも、まだまだ発見できてない新しい価値が生まれると考えます。

日本を代表する企業(仲間)が参画することで生活がもっと良くなる仕組みづくりが宮若市で進んでいます。
全ての業界の垣根を越え、日本をもっと元気に、もっと豊かに変えてゆく。そのためにさらに多くの企業(仲間)を募り、生活者のためになる行動を起こします。
 最後に地元企業との連携は忘れてはならない点です。また、福岡は国際空港との接続も良く、アジアに開かれた場所です。お互いに近隣の生活者の皆さんとのコミュニティーを大切にしながら、福岡・九州の食、自然体験を含めた本来の価値を、アジア全域・グローバルに広げることで、九州福岡エリア全体に活気をもたらすと考えています。