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地元福岡の“食”を盛り上げる産学連携プロジェクト

トライアルグループ広報
トライアルグループ広報
トライアルグループの広報チーム

トライアルグループの中には店舗運営や卸・流通、IoTデバイスの開発を担う部署など様々なセクションがあるが、”食”におけるプロフェッショナルが以前も本ブログで紹介した明治屋だ。店舗の総菜部門を中心に、自社運営のレストランやグロッサリアなど幅広い分野で活躍をしてくれている。

その明治屋と、福岡県にある中村学園大学短期大学部食物栄養学科との共同プロジェクトが立ち上がった。

トライアルを支える食のプロフェッショナル集団・明治屋(前編)
トライアルを支える食のプロフェッショナル集団・明治屋(後編)

商品のコンセプト作りから原価計算・販促計画まで超実践的な商品開発コンペ

中村学園短期大学部は地下鉄七隈線で博多から14分ほどの場所に位置しており、栄養学や教育学に特に力を入れている。栄養士を目指し入学するという学生も少なくなく、食に関するカリキュラムは近隣の大学と比べてもかなり充実しているのではないだろうか。

今回の共同プロジェクトは中村学園短期大学部食物栄養学科出身の社員が明治屋内にいることがきっかけである。同じ福岡の大学と企業ということで、食をテーマに福岡を盛り上げられないかというところから話が進んだ。

受賞者の方々(一部)

具体的な取り組みとしてはコラボレーション商品の開発だ。学内のコンペで選ばれた商品をトライアルの店頭で実際に販売する。約半年間かけて準備していくのだが、商品はもちろん、店内に掲出するPOPや販促用のシールデザインなども互いにアイデアを出して決定していくので、開発から販売までの一連の工程を一緒につくっていくことになる。

双方にとってのメリット

トライアル(明治屋)
学生の柔軟な発想と型にハマらないアイデアを取り入れた新たな商品開発の糸口が得られる
学生
商品開発プロジェクトの実務に関わるスキルを学ぶことができる
食を通して地域貢献するなどの調理技術以外の学びを得ることができる

中村学園大学短期大学部では、「食の循環型学習」に取り組んでいる。食の生産から流通(仲卸)、生産、消費といった現場との連携活動や実際に学食の運営なども経験し栄養士としての基礎力を向上させることを目的としている。明治屋との取り組みは、生産や消費としての学びだ。食材が商品として生まれ変わるとき、ダイヤモンドの原石を磨き上げるように、その良さを最大限に引き出し価値あるものに生まれ変わらせる。選ばれる食を追及する企業の取り組みや姿勢なども学ぶこともこれまでの栄養士教育にはない取り組みだ。

新商品コンペには総勢160名の学生が参加した。両学年共通のテーマとなったのは「349円~499円」の「お弁当メニュー」であることだ。原価計算や調理工程表の作成、ターゲットの設定も学生自身が行っていく。その上で1年生・2年生それぞれに更に細かいテーマが与えられる。明治屋で実際に商品を開発する流れに近しく、コンペといえど非常に実践的な内容だ。

コンペの末、各学年から1つずつ、実際に商品化するメニューが選ばれた。

2年生に与えられた個別テーマは「九州DON!プロジェクト」。地元との繋がりを大切にするというコンセプトを感じられる丼またはお重のメニューを考える。
今回店頭に並んだのは『明太タルタル唐揚げ丼』、349円(税込)だ。九州の鶏文化にマッチした万人受けする唐揚げと、人気の明太マヨの組み合わせで、トライアルのメイン客層に響くと考えての商品化となった。

明太タルタル唐揚げ丼

受賞者コメント「明太子とタルタルという組み合わせはありそうで意外となかったのですが、実際に食べてみたらとっても美味しかったんです。福岡県の明太子と近隣である大分県の唐揚げを掛け合わせることで、九州のご当地グルメを楽しんでいただけます。
私自身商品開発が初めてということもあり、包材の選定やどのくらいの量を入れるべきかなど非常に悩みましたが、普段お店で販売をしているお弁当を見に行ったり、テーマに沿って九州のご当地グルメを見ていったりしながらメニューを考えました。」

1年生は「栄養弁当プロジェクト」。入学時から学ぶ栄養計算学の集大成として、バランスのとれたレシピを考案する。今回選ばれたのは『スタミナガーリック弁当』、449円(税込)。栄養価と食べ合わせの相性をよく考えられたメニューで、ガーリックライスの香りも食欲をそそられる。
スタミナガーリック弁当


受賞者コメント「開発時期が夏だったので、夏バテをしないようにスタミナをつけるためには、どのような料理をお弁当に入れたらよいかなと考えました。スタミナ=お肉やにんにくと結び付け、食べ応えのある焼肉とガーリックライスの組み合わせにしました。ガツンとした味のお弁当なので、箸休めの意味合いと栄養バランスを考えて副菜に野菜を使っています。」

授賞式の様子

2品とも2月中旬より店頭に並んでいたが、数量限定での発売だったため、販売終了となっている。(2月から3月にかけて一部店舗で販売済み)
今回のプロジェクトに関わらず、福岡、ひいては日本を盛り上げるための取り組みをこれからも行っていきたい。